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お知らせ

SEL~面接で自然体に話すためには~

こんにちは。虹色DAYSです。
今日は「SEL」の活動を行いました。
本日の活動テーマは「SEL(Social and Emotional Learning)~面接で自然体に話すためには~」でした。 面接や初対面の人との会話では、緊張してしまってなかなかうまく話せないことがありますよね。利用者さんたちも、「何を話せばいいのかわからない」「沈黙が怖い」といった不安を感じることがあるようです。そこで今回は、自然体で会話を続けるためのコツを、実際に体験しながら学びました。
まずは、会話を広げるための基本、「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」の違いについて、簡単に説明しました。
クローズドクエスチョン:はい・いいえ、または短い答えで返せる質問(例:「今日、学校行った?」)
オープンクエスチョン:自分の考えや気持ちを自由に話せる質問(例:「今日の学校で楽しかったことは何?」)


この違いを知ることで、相手が話しやすくなる質問の仕方がわかってきます。
活動の最初は、利用者さん同士でペアを組み、オープンクエスチョンを使って会話のラリーに挑戦しました。一人が話題をふり、もう一人が答える。その答えを受けて、さらに質問を返す……というやりとりを、1分間でどれだけ続けられるかチャレンジです。
最初は「うーん……」と考え込む場面もありましたが、慣れてくると自然と笑顔がこぼれ、6回以上ラリーが続いたペアもいました。中には、質問が難しすぎて会話が止まってしまう場面もありましたが、それも大切な学びです。「相手が答えやすい質問をする」ことの大切さを、実感をもって理解できたようでした。


次のステップでは、質問者が「相手にたくさん話してもらう」ことを意識して質問を考えました。ここでのポイントは、聴き手の姿勢です。うなずいたり、「へえ~!」「それはすごいね」と共感を示したりすることで、相手は安心して話を続けることができます。
このタスクは少し難しかったようですが、職員がサポートしながら進めると、自然な笑い声が聞こえてくるペアもありました。中には、「もっと話したかった!」と名残惜しそうにしている利用者さんもいて、会話を楽しむ気持ちが育っていることを感じました。
さて、今回の活動が療育においてどんな意味を持つのか、少しだけご紹介します。
面接や人との関わりにおいて、自分の考えや気持ちを整理して伝える力はとても大切です。オープンクエスチョンに答える練習を通じて、利用者さんは「自分のことを言葉にする力」や「相手の話を聴く力」を育てていきます。これは、将来の就労や社会参加に向けた大切なステップです。


また、会話の中で「共感」や「思いやり」を体験することは、自己肯定感や対人関係のスキルを高めることにもつながります。今日の活動を通して、利用者さんたちは「話すことの楽しさ」や「伝えることの大切さ」を、少しずつ実感できたのではないかと思います。
今後も、こうした実践的なコミュニケーション活動を通じて、利用者さん一人ひとりの「自然体でいられる力」を育んでいきたいと思います。
それでは、次回の活動もどうぞお楽しみに!
 
今日も一日ありがとうございました。
虹色DAYS 井戸
 


2025/10/28
虹色DAYS

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