午前:「不審者対応 119番通報訓練」 午後:「My Project」
こんにちは。虹色DAYSです。今日の午前は「不審者対応 119番通報訓練」、午後は「My Project」に取り組みました。それぞれの活動には、利用者さんの成長や自立に向けた大切な意義が込められており、職員も一緒になって真剣に取り組みました。
〇不審者対応 119番通報訓練
この訓練は、万が一の事態に備えて「自分の命は自分で守る」意識を育てることを目的としています。災害や事件など、予期せぬ状況に直面したとき、冷静に行動できる力は、日頃の訓練から身につくものです。
まずは、施設内に不審者が侵入した際に使う「合い言葉」を全員で確認しました。この合い言葉が発せられたら、すぐに避難行動に移れるよう、職員も利用者さんも真剣な表情で耳を傾けていました。
今回は、利用者さん自身が役割を分担して訓練を行いました。合い言葉を発する役、初期対応としてさすまたなどで侵入を防ぐ役、避難誘導をする役、そして警察・消防署への通報をする役と、それぞれが責任を持って取り組みました。
特に通報の場面では、緊張感が漂いました。パニック状態ではうまく伝えられないこともありますが、利用者さんは職員のサポートを受けながら、落ち着いて状況を説明する練習をしました。「どこで」「何が」「誰が」など、尋ねられる内容を整理して伝える力は、今後の生活でも大切なスキルです。
訓練後には、「怖かったけど、ちゃんとできた」「次はもっと落ち着いて話せるようにしたい」といった感想が聞かれ、利用者さん自身が自分の行動を振り返る姿が印象的でした。
〇My Project
午後は、いつもの「My Project」の時間です。この活動では、利用者さんが自分で課題を設定し、自分の力で取り組むことを目指しています。職員は見守りながら、必要に応じてサポートを行います。
今日は、利用者さんそれぞれが落ち着いて集中できる場所を選び、静かな環境の中で黙々と作業に取り組んでいました。多くの利用者さんが、学校の学習課題の遅れを取り戻そうと、真剣な表情でプリントやノートに向かっていました。
中には、課題の整理から始める利用者さんもいて、「今日はここまでやる」と自分で目標を立てて取り組む姿も見られました。職員が声をかけると、「あともう少しだから頑張る」と前向きな返答が返ってくるなど、自主性が育っている様子がうかがえました。
〇今日の活動の療育的意義
午前の訓練では、危機的状況に対する対応力や冷静さ、そして自分の命を守る意識を育てることができました。これは、社会の中で安心して生活するために欠かせない力です。
午後の「My Project」では、自主性や集中力、課題に向き合う力を養うことができました。自分で考え、選び、取り組むというプロセスは、自己肯定感を高める大切な機会です。
どちらの活動も、利用者さんが自分の力を信じて行動することを促す療育の一環です。今後も、こうした体験を通じて、利用者さん一人ひとりが安心して自分らしく成長できる環境づくりを続けていきたいと思います。
今日も一日ありがとうございました。
虹色DAYS 井戸
- 2025/10/22
- 虹色DAYS