身体を動かそう バレーボール大会!
今日は、可児市塩河にある「わくわく体験館」の体育館で、DAYSの活動「身体を動かそう バレーボール大会!」を開催しました。秋の風が心地よく吹き抜ける午後、体育館の中は利用者さんたちの元気な声と笑顔でいっぱいになりました。体育館に到着すると、いつものように利用者さんたちは自分から動き始めます。ボールを運ぶ人、ネットを張る人、ラインテープを確認する人など、それぞれが自然に役割を見つけて行動していました。職員が声をかける前に、すでに準備が整い始めていて、わずか5分後にはバレーボールの会場が完成。もちろん、しっかりと換気も行い、安心して活動できる環境が整いました。
こうした「自分で仕事を見つける」姿勢は、日々の療育の積み重ねの成果でもあります。自発的に動く力、周囲を見て判断する力、そして協力する姿勢。どれも社会性を育むうえで大切な要素です。職員としても、こうした成長の瞬間に立ち会えることは何よりの喜びです。
さて、準備が整ったところで、リーダー役の利用者さんが声をかけ、2チームに分かれて試合開始です。AチームとBチーム、それぞれのメンバーが円陣を組んで気合を入れ、いよいよゲームスタート!
試合は3セットマッチで行われました。どのセットも接戦で、手に汗握る展開が続きました。
1セット目はAチームが粘り強いレシーブと連携プレーで勝利。2セット目はBチームが見事なサーブと攻めの姿勢で取り返し、1対1の同点に。そして迎えた最終セットは、なんとデュースに突入!両チームとも譲らず、最後はAチームが27対25で勝利を収めました。
試合中は、珍プレーも続出。サーブの球が味方のお尻に当たってしまったり、レシーブされたボールを見失っていると、頭上からボールが落ちてきて頭にポン!と当たったりと、体育館は笑い声で包まれていました。職員も思わず笑ってしまうような場面が多く、楽しい雰囲気の中で活動が進みました。
勝敗以上に印象的だったのは、利用者さん同士の声かけや励まし合いの姿です。「ナイスサーブ!」「ドンマイ!次いこう!」といった言葉が自然に飛び交い、仲間を思いやる気持ちがしっかり育っていることを感じました。
この「身体を動かそう バレーボール大会!」の活動には、いくつかの療育的な意義があります。
まず、身体を動かすことで感覚統合を促すことができます。ボールを打つ、受ける、走るといった動作は、視覚・触覚・運動感覚を同時に使うため、脳の働きを活性化させる効果があります。
次に、集団での活動を通じて社会性を育むことができます。チームで協力する、ルールを守る、順番を待つ、仲間を応援するなど、日常生活でも必要なスキルを自然な形で身につけることができます。
そして、成功体験や達成感を得ることによって自己肯定感が高まるという点も重要です。勝った喜びだけでなく、うまくできたこと、仲間と笑い合えたこと、最後までやり遂げたことなど、さまざまな「できた!」が利用者さんの心に残ります。
今日の活動を通して、利用者さんたちの成長と笑顔にたくさん出会うことができました。これからも、楽しくて意味のある活動を通じて、ひとりひとりの可能性を広げていけるよう、職員一同取り組んでいきたいと思います。
次回の活動も、どうぞお楽しみに!
今日も一日ありがとうございました。
虹色DAYS 井戸
- 2025/10/10
- 虹色DAYS