SEL ~自分の強みを組み立てよう~
こんにちは!今日は、SEL(社会性と情動の学習)の一環として、「自己PRを組み立てよう」というテーマで活動を行いました。自己PRとは、自分の強みやスキル、過去の経験を相手に伝えるためのものです。これまでの仕事や活動でどのような成果を上げたか、どんなスキルを持っているかを整理し、相手にわかりやすく伝える力が求められます。就職活動や面接などでも使われる大切なスキルですが、日常生活の中でも、自分を理解し、他者に伝える力はとても重要です。
〇バイキンマンの強みを考えてみよう!
まずは、自己PRの導入として、みんなで「バイキンマンの強み」について考えてみました。普段はアンパンマンの敵として描かれるバイキンマンですが、よく見てみると彼にもたくさんの強みがあります。
利用者さんからは、「あきらめない」「粘り強い」「しつこい」「改造が得意」といった意見が出ました。確かに、バイキンマンは何度失敗しても挑戦を続ける姿勢がありますし、毎回新しいメカを作り出す創造力も持っています。このように、どんな人にも強みがあることをみんなで確認することができました。
この活動を通して、「強みは見方によって変わる」ということを実感し、自分自身の強みにも目を向ける準備が整いました。
〇「ジョハリの窓」で自分を知ろう
次に、自分の強みを見つけやすくするために、「ジョハリの窓」について学びました。
ジョハリの窓とは、自分自身の理解を深めるための心理学的なモデルです。以下の4つの窓で構成されています:
開放の窓:自分も他人も知っている自分の特徴
盲点の窓:自分は気づいていないが、他人は知っている特徴
秘密の窓:自分は知っているが、他人には隠している特徴
未知の窓:自分も他人も知らない特徴
このモデルを使うことで、自分のことを客観的に見つめ直すことができ、自己理解が深まります。
〇チェックリストで自己分析!
ジョハリの窓の理解を深めたところで、グループに分かれて活動を行いました。30個のチェックリストを使って、自分自身に当てはまる項目を選び、さらに職員や他の利用者さんにもチェックしてもらいました。
この相互チェックを通して、自分では気づいていなかった強みや、他者から見た自分の印象を知ることができました。チェック結果をもとに、どの項目が「開放の窓」なのか、「盲点の窓」なのかを確認しながら、自分の特徴を整理していきました。
〇自己PRを組み立てよう!
最後に、自分のジョハリの窓を見ながら、自分の強みをまとめ、自己PRの文章を組み立てました。
「私の強みは知識が豊富なところです。高校時代はワーク学習に励みました、その結果、誰よりも早く学習を終わらせることができました。知識が豊富なところを活かして仕事で困難に直面した際に工夫を重ね、最後まで責任をもって取り組んでいきたいです。
このように、自分の経験や強みを具体的に言葉にすることで、自信につながるだけでなく、他者に自分を伝える力も育まれます。
〇療育における意義
今回の活動は、療育の観点からも非常に意義のあるものでした。自己PRを組み立てる過程で、利用者さんは自分の強みを再認識し、他者との関わりの中で自己理解を深めることができました。また、ジョハリの窓を通して、他者からのフィードバックを受け入れる力や、自分を客観的に見る力も育まれました。
これらの力は、将来的な社会参加や就労に向けて、非常に重要なスキルです。今後も、利用者さん一人ひとりが自分らしさを発揮できるような活動を続けていきたいと思います。
今日も一日ありがとうございました。
虹色DAYS 井戸
- 2025/10/07
- 虹色DAYS