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お知らせ

音楽活動

今日は、少し変わった音楽活動を行いました。これまでも音楽を通じた活動は何度も取り入れてきましたが、今回は「音楽ビンゴ」という新しい試みに挑戦しました。利用者さんたちにとって、音楽は楽しみながら感性を育てる大切な時間。そこにゲーム性を加えることで、より集中力や聴く力を引き出すことができるのではないかと、職員のアイデアで実践してみました。
●音楽ビンゴってどんな活動?
今回の音楽ビンゴは、ただのビンゴゲームではありません。演奏チームがある曲を歌とともに演奏するのですが、曲名は秘密。利用者さんには、歌詞に登場する可能性のあるワードが羅列されたプリントと、空白のマス目があるビンゴ用紙の2枚が配られます。歌詞の中で聞こえたワードを、ビンゴ用紙に自分で書き込んでいくというルールです。


ただし、注意点がひとつ。プリントに書いてあるワードでも、実際に歌詞の中で聞き逃してしまったらノーカウント。つまり、しっかりと耳を澄ませて歌詞を聞くことが求められます。音楽を楽しみながらも、集中力と聴覚の感度が試される、なかなか奥深い活動です。
 
●いざ、チャレンジ!
全員がビンゴ用紙への記入を終えたところで、演奏チームによる演奏がスタート。まずは2番の後半部分からの演奏です。利用者さんたちは、ドキドキしながら自分の書いたワードが登場するかどうかを確認していました。
 
結果は……残念ながら、1回目の演奏ではビンゴ達成者はいませんでした。でも、惜しくもリーチの状態になった利用者さんが2人!その瞬間、会場には「おしい!」という声と笑顔が広がりました。


そこで、次は1番の演奏をして再チャレンジ。今度は、より集中して耳を傾ける姿が見られました。そして、ついに……数人の利用者さんが見事にビンゴを達成!達成した方には、ちょっとした景品が贈られ、嬉しそうな表情が印象的でした。
 
●活動を通して育まれる力
今回の音楽ビンゴは、ただ楽しいだけではなく、療育的な意義もたくさん詰まっています。まず、聴覚の集中力を高めることができる点。歌詞の中からワードを聞き取るには、注意深く耳を傾ける必要があります。また、語彙力や記憶力の向上にもつながります。聞いた言葉を覚えて書き留めるという作業は、認知機能のトレーニングにもなります。


さらに、自己表現や達成感も大切な要素です。自分で選んで書いたワードがビンゴにつながることで、「やった!」という喜びが生まれ、自信にもつながります。そして、何よりも音楽を通じてみんなで楽しむ時間が、利用者さん同士の交流や、職員との信頼関係を深めるきっかけになります。
 
●おわりに
今日の音楽活動は、いつもとは少し違った形での取り組みでしたが、利用者さんたちの笑顔と集中する姿がとても印象的でした。音楽の力は、心を動かし、感性を育て、そして人と人をつなげてくれます。これからも、こうした創意工夫を凝らした活動を通じて、利用者さん一人ひとりの成長を支えていけたらと思います。


今日も一日ありがとうございました。

虹色DAYS 井戸

2025/10/06
虹色DAYS

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