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お知らせ

SEL ~自己PRと志望動機~

今日は、「SEL ~自己PRと志望動機」の活動についてご紹介します。
 
この活動は、利用者さんが自分自身を見つめ直し、将来の進学や就労に向けての準備を進めるための大切なステップです。SEL(Social and Emotional Learning:社会性と情動の学習)の一環として、自分の強みや目標を言葉にする力を育むことを目的としています。自己理解を深めることで、自信を持って自分を表現できるようになり、社会に出たときのコミュニケーション力や適応力にもつながっていきます。
 
さて、今日の活動は少しドキドキするスタートでした。いきなりペアを組んで、1分間の自己PRをし合うというチャレンジから始まりました。なめらかに話せる利用者さんもいれば、10秒ほどで話が終わってしまう方もいました。それでも、みんな真剣に取り組んでいて、話すことの難しさや楽しさを実感していたようです。
流暢に話せた利用者さんにコツを聞いてみると、「進学の面接試験があったから、何度も練習した」とのこと。やはり、繰り返しの練習と経験が自信につながるのですね。


自己PRとは、自分の長所や過去の実績を伝えることで、相手に「この人を採用するとこんなメリットがある」と思ってもらうためのものです。一方、志望動機は「こんなことをしたい」「こんな未来を描いている」という、これからの話を伝えるものです。どちらも、自分を知ってもらうための大切な要素です。
 
志望動機を考えるうえで大切なことは、以下の3つです。
●自己分析をすること  自分の性格や得意なこと、これまでの経験を振り返ることで、自分に合った進路や職業が見えてきます。
●企業研究をすること  志望する学校や会社がどんなことを大切にしているのか、どんな人材を求めているのかを知ることで、自分の思いとの共通点を見つけることができます。
●入社してからのキャリアプランを考えること  将来的にどんな仕事をしたいのか、その理想像を実現するためにどんな行動をしていくのかを考えることが、志望動機の説得力につながります。
 
キャリアプランとは、これからの人生でどんな仕事をしていきたいかという理想像を描き、それを実現するための行動計画を立てることです。夢を持つことはもちろん大切ですが、それをどう叶えるかを考えることで、より現実的な目標に近づいていけます。


活動の後半では、プリントを使って自己分析を行いました。進学や就労に向けての志望理由の素材を見つけるために、以下の観点から自分を振り返りました。
●自分の人柄
●高校時代に取り組んだことや頑張ったこと
●アルバイト経験
●将来してみたい仕事
●その仕事をしてみたいと思ったきっかけや理由
●今から準備していること
●就職したら身に付けたい技術
それぞれの項目について、利用者さんたちは真剣に考え、職員と一緒に話し合いながら、自分の思いや経験を整理していきました。中には、「将来は人の役に立つ仕事がしたい」「アルバイトで接客をして、人と話すのが楽しかった」など、具体的なエピソードを交えて話してくれる方もいて、職員も感心しながら耳を傾けていました。


最後に、自分の人柄について、何人かの利用者さんに尋ねてみました。すると、「おだやか」「すなお」「聞き上手」「粘り強い」といった素敵な言葉が返ってきました。自分では気づきにくい長所も、こうして言葉にしてもらうことで、自信につながりますね。
今日の活動を通して、利用者さんたちは「自分を知ること」「自分を伝えること」の大切さを実感したようです。これからも、進学や就労に向けて、一歩ずつ準備を進めていけるよう、職員一同サポートしていきます。

今日も一日ありがとうございました。
虹色DAYS 井戸


2025/09/30
虹色DAYS

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