グループゲーム
今日は利用者さんたちが楽しみにしていた「グループゲーム」の活動を行いました。秋の風が心地よく吹く午後、室内には笑い声とカードを切る音が響き渡り、にぎやかなひとときとなりました。◇グループゲームの意義
療育においてグループゲームは、社会性の育成やコミュニケーション能力の向上にとても効果的です。ルールを守る、順番を待つ、仲間と協力する、意見を出し合う——こうした経験を通して、利用者さんたちは自然と人との関わり方を学んでいきます。特に、普段あまり関わりのない相手と一緒に活動することで、新しい関係性が生まれるきっかけにもなります。
◇グループ分けの工夫
今回は3つのグループに分かれてゲームを行いました。グループ分けは、高学年の利用者さんが中心となって考えてくれました。その際、「普段あまり話さない人と一緒になれるように」と、関係性に配慮した組み合わせを意識してくれたのです。その姿勢に職員も感心しきり。年下の利用者さんたちにとっても、頼れる先輩の存在は大きな安心感につながったようです。
◇ゲーム選びと相談の様子
グループごとに「みんなが分かるゲーム」を選ぶというルールのもと、相談タイムが始まりました。人気だったのはやはりUNO。2つのグループが選びました。最近のUNOは新しい種類のカードが増えていて、戦略性もアップしています。ワイルドカードやリバースカードの使い方に盛り上がる場面もありました。
そして、もう1つのグループが選んだのは、UNOならぬONO。これは、場の数字の合計が99を超えたら脱落という、足し算をベースにした新感覚のカードゲームです。手札は常に4枚で、順番にカードを出しながら数字を宣言していきます。スペシャルカードには「マイナス10カード」や「プレイ2カード」などがあり、戦略とスリルが絶妙に絡み合うゲームです。
◇微笑ましい場面も
ONOを初めてプレイする利用者さんには、経験者の先輩が丁寧にルールを教えてあげる姿が見られました。「これはね、数字を足していくんだけど、99を超えたらアウトなんだよ」「このカードはマイナス10できるから、ピンチのときに使うといいよ」と、優しく説明する姿に、職員も思わずほっこり。こうした関わりの中で、自然と思いやりや教える力が育まれていくのだなと感じました。
中学生の利用者さんも、高校生の利用者さんと一緒にゲームをする姿も微笑ましかったです。
◇活動のまとめ
小一時間ほどのゲームタイムでしたが、どのグループも笑顔が絶えず、協力と工夫が光る時間となりました。勝ち負けよりも、みんなで楽しむことを大切にする姿勢が印象的で、終わった後には楽しいひと時を過ごした満足感があふれていました。秋の心地よさとともに利用者さんたちの素敵な姿が見られた午後でした。
今日も一日ありがとうございました。
虹色DAYS 井戸
- 2025/09/22
- 虹色DAYS