村の木清福会保育園 企業見学
今日は、放課後デイサービスの活動として「村の木清福会保育園」への企業見学を行いました。午後、利用者の皆さんは少し緊張した面持ちで保育園の門をくぐりました。今回の見学は、療育の一環として社会との接点を持ち、将来の進路や働くことへの理解を深めることを目的としています。実際の職場を訪れることで、働く人の姿や職場の雰囲気を肌で感じることができる貴重な機会です。保育園に到着すると、まず園長先生から施設の概要について丁寧にご説明いただきました。園の歴史や理念、日々の保育の流れなどをわかりやすく話してくださり、利用者の皆さんも真剣な表情で耳を傾けていました。さらに園長先生は、ご自身が保育士を目指したきっかけについても語ってくださいました。子どもたちの成長に寄り添いたいという思いが、今の仕事につながっているというお話は、利用者の心にも深く響いたようです。
続いて、昨年度この保育園を見学したことがきっかけで就職された先輩が登場しました。先輩は、当時の自分の気持ちや迷い、そしてこの保育園で働くことを決めた理由などを率直に語ってくれました。利用者の皆さんにとって、少し前まで同じ立場だった先輩の話はとても身近で、将来への希望を感じる瞬間となりました。
その後、利用者の皆さんは3つのグループに分かれて、園児との交流の時間を持ちました。最初は「どう話しかけたらいいんだろう…」と戸惑う様子も見られましたが、園児たちはそんなことお構いなしに元気いっぱいに話しかけてきます。その無邪気な姿に、利用者の緊張も徐々にほぐれていきました。手をつないで遊んだり、絵本を読んだり、一緒に歌を歌ったりと、自然な笑顔があちこちで見られるようになり、園庭には笑い声が響きました。
交流の後は、質疑応答の時間が設けられました。利用者からは「仕事で大変なことは何ですか?」「やりがいを感じるのはどんなときですか?」など、真剣な質問が次々と飛び出しました。保育士の方々は、子どもたちの成長を間近で感じられることが何よりのやりがいだと語ってくださいました。また、先輩からは「高校時代にいろんな企業を見学したり、体験したりするといいよ」とのアドバイスもあり、利用者の皆さんも大きくうなずいていました。
そして最後に、利用者代表のAさんがお礼の言葉を述べました。自分の日常の体験を交えながら、今日の見学で感じたことをしっかりと伝える姿はとても立派で、保育園の先生方も感心されていました。
今回の企業見学は、利用者の皆さんにとって「働くこと」への理解を深めるだけでなく、自分の可能性を広げるきっかけとなったようです。園児とのふれあいや先輩の話を通して、少しずつ未来の自分を思い描けるようになったのではないでしょうか。これからも、こうした体験を重ねながら、一人ひとりが自分らしい進路を見つけていけるよう、私たち職員も全力でサポートしていきたいと思います。
今日も一日ありがとうございました。
虹色DAYS 井戸
- 2025/09/18
- 虹色DAYS