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お知らせ

AM:エコボール PM:道の駅で地域を知ろう

午前の活動:「エコボール」
今日の午前中は、みんなで「エコボール」づくりに取り組みました。エコボールとは、硬式野球のボールの補修作業のことで、糸を使ってボールの表面を縫い直す作業です。見た目はシンプルですが、実は集中力や指先の器用さが求められる、なかなか奥深い作業なんです。
療育としての意義は、まず「手先の巧緻性(こうちせい)」の向上です。糸を通して縫うという細かい作業は、指先の感覚や力加減を養うのにぴったり。また、作業の手順を覚えて進めることで、記憶力や段取りを考える力も育まれます。さらに、完成に向けて根気よく取り組む姿勢も自然と身につきます。
これまで数回行ってきたこともあり、利用者さんたちはだいぶ慣れてきた様子。糸の通し方や縫い方も、以前よりスムーズになってきました。


ただ、今回使った糸は長くて扱いが難しく、途中で絡まってしまったり、思うように縫えなかったりする場面も。それでも、「どうやったらうまくいくかな?」と考えながら、友だち同士で教え合ったり、職員に相談したりする姿が見られました。
完成したボールを手にしたときの、ちょっと誇らしげな笑顔がとても印象的でした。自分の手で何かを作り上げる経験は、達成感と自信につながりますね。


午後の活動:「道の駅で地域の人を知ろう」
午後は、美濃加茂市にある「岐阜清流里山公園」へお出かけしました。今回のテーマは「道の駅で地域の人を知ろう」。地域の方々とふれあいながら、社会とのつながりを感じることを目的とした活動です。
療育としての意義は、まず「社会性の育成」です。普段の生活ではなかなか関わることのない外部の方々と接することで、会話のきっかけをつかむ練習になります。また、公共の場でのマナーやルールを学ぶことも大切なポイント。自分以外の人がいる空間でどう行動するかを考える力が育まれます。
今日は残暑が厳しく、日差しも強かったですが、利用者さんたちは元気いっぱい。公園内を散策しながら、岐阜県の名産や工芸品が並ぶ売店を見たり、駄菓子屋さんを楽しんだりと、興味津々な様子でした。
特に印象的だったのは、何人かは売店の店員さんに「これ、なんですか?」と質問してみるなど、積極的な姿が見られました。


こうした経験は、利用者さんたちにとって外部の人とのコミュニケーション力を育てるきっかけになります。自分の住む場所にどんな人が働いていて、どんな文化があるのかを知ることは、安心感や帰属意識にもつながります。
今日の活動を通して、利用者さんたちの「できること」がまた一つ増えたように感じます。手先の作業も、地域との関わりも、すべてが成長の一歩。これからも、日々の活動の中で、たくさんの「気づき」と「挑戦」を積み重ねていけたらと思います。

今日も一日ありがとうございました。
虹色DAYS 伊藤


2025/09/17
虹色DAYS

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