SST(ソーシャルスキルトレーニング)
今日は、SST(ソーシャルスキルトレーニング)」の活動を行いました。今回「ワードウルフゲーム」でした。ゲームを通して、楽しみながらコミュニケーション力や観察力、推理力を育てることができる、まさにSSTにぴったりの内容でした。ワードウルフゲームってなに?
ワードウルフとは、参加者にそれぞれ似たような言葉が配られ、その中に一人だけ「少し違う言葉」を持っている人(=ウルフ)が紛れています。参加者は自分の言葉を口に出さず、会話の中で他の人の発言や反応をヒントに「誰がウルフなのか」を推理していきます。ウルフ側は、自分が少数派であることに気づかれないように、うまく話を合わせながら正体を隠す必要があります。
例えば、「海」と「プール」というお題があった場合、ほとんどの人が「海」を持っていて、ウルフだけが「プール」を持っているとします。みんなで「波があるよね」「砂浜って楽しいよね」などと話していく中で、「あれ?この人だけちょっと話がズレてる?」と感じたら、その人がウルフかもしれません。
SSTとしてのワードウルフの意義
このゲームは、ただの遊びではありません。SSTとして取り入れることで、以下のような力を育てることができます。
- 聞く力:相手の話をよく聞き、言葉の選び方やニュアンスに注意を向けることで、情報を正確に受け取る力が養われます。
- 話す力:自分の言葉を選びながら、相手に違和感を与えないように話すことで、表現力や語彙力が向上します。
- 推理力・観察力:誰がウルフなのかを見抜くために、相手の表情や言動をよく観察する必要があります。
- 協調性・チームワーク:みんなで意見を出し合いながら、ウルフを見つける過程で、協力する姿勢が育まれます。
今日の3ラウンドの様子
さて、今日のワードウルフは3ラウンド行いました。それぞれのお題と、子どもたちの反応をご紹介します!
第1ラウンド:「海」 vs 「プール」
このラウンドでは、ほとんどの子が「海」、ウルフは「プール」でした。話題は「大きいよね」「どこにある?」など海に関する話が中心に。ウルフの子は「大きいのもあるし、小さいものあるよ」と話していて、少しずつ違和感が出てきました。ただ質問を繰り返すうちに、ウルフの子も自分がウルフだと気づき、「海」の話題に合わせて会話を続けていました。これによって、誰がウルフか分からなくなってしまう人も出てきました。
第2ラウンド:「ディズニーランド」 vs 「USJ」
テーマがテーマだけに、みんなのテンションが急上昇!「キャラクターが有名だよね!」「人がいっぱいいるよね」とディズニーの話が飛び交う中、ウルフの子は。他の人との違いを感じ取り、推理をしてうまく話しを合わせて、自分がウルフであることがばれないように上手に会話をつなげました。。
第3ラウンド:「ギョーザ」 vs 「シュウマイ」
最後は食べ物対決!「何個ぐらい食べる?」「30個」とギョーザトークが盛り上がる中、ウルフの子は「丸くて一口サイズ」「蒸してあるよね」と話していて、「それってギョーザじゃないかも?」と疑いの目が向けられました。食べ物の違いって意外と難しいのですが、みんなよく特徴を捉えていて、最後まで盛り上がりました!
おわりに
今日のSSTでは、ワードウルフを通して、子どもたちの「聞く力」「話す力」「考える力」がしっかりと育まれているのを感じました。何より、みんなが笑顔で楽しみながら取り組んでいたことが一番の成果です。
これからも、遊びの中に学びを取り入れながら、子どもたちの成長をサポートしていきたいと思います。
今日も一日ありがとうございました。
虹色DAYS 伊藤
- 2025/09/09
- 虹色DAYS