AM:視点を広げよう PM:五宝の滝へでかけよう
本日の午前中、「視点を広げよう」という活動の第1回を実施しました。この活動は今後数回にわたって行う予定で、最終的なねらいは、「人の悪いところばかり見る」のではなく、「視野を広げて、多角的に人や物ごとを捉える力」を育てることです。それにより、より良い人間関係を築くことができるようになることを目指しています。第1回目の今回は、いつも学習や活動をしている部屋の「普段あまり注目しない場所」に焦点を当てました。子どもたちは部屋の中を歩きながら、気になる部分を探して写真を撮影しました。棚の隅、壁の模様、窓の外にちらっと見える風景など、日常の中では見過ごしてしまいがちな部分に目を向けることで、意外な発見がたくさんありました。
撮影した写真の中から1枚を選び、その写真を元に絵を描く時間では、それぞれが思い思いの色や形を使い、独自の視点を表現していました。描きながら、「どうしてこの場所に興味を持ったのか」「何が気になったのか」を自然に考える様子も見られました。
次回は、撮った写真を選んだ理由や、描いた絵に込めた思いをみんなの前で発表し、共有する時間を設ける予定です。それぞれが異なる視点から物事を捉えたことが伝わってきて、場の雰囲気がとてもあたたかく、前向きなものになりました。
この活動を通して、子どもたちは「見方を変えると、同じ場所でも新しい発見がある」という体験をしていきます。今後の活動では、さらに人との関わりの中でこの「視点を広げる」力を育てていけるような内容を展開していく予定です。
一見すると日常の延長にあるこのような取り組みが、子どもたちの気づきや成長につながっていることを感じる1日でした。次回の活動も楽しみです。
午後の活動では、「五宝の滝へ行こう」という特別プログラムを実施しました。五宝の滝は岐阜県八百津町に位置する美しい滝で、豊かな自然と心地よい水音に包まれた癒しのスポットです。真夏の暑さが続くなか、涼しさを求めての外出は、子どもたちにとってもスタッフにとっても気分転換となる、心地よい時間になりました。
滝への道のりは、木々のトンネルを抜けて進む少しワイルドな道。虫の鳴き声や風の音に耳を澄ませながら歩くうちに、都会の喧騒とはまるで違った世界に足を踏み入れているような感覚になります。子どもたちは自然の豊かさを肌で感じ、道端の植物や小さな生き物を見つけては声を上げていました。
目的地である五宝の滝に到着すると、そこは想像以上に涼しく、辺りは水しぶきとマイナスイオンに満ちていました。なかには滝のすぐ下まで足を運び、滝に打たれて涼をとる利用者さんも。滝つぼは比較的浅く、座った状態でも水の深さは腰の高さまでだったため、安全に水に触れることができました。
滝に打たれている姿はまるで禊のようで、その表情はどこか神聖な静けさに満ちていました。冷たい水に包まれて笑顔を見せる姿から、自然との一体感や自分を解放する喜びが伝わってきて、見ているスタッフの心にも温かいものが広がりました。
滝のそばでひと休みしながら、持参した飲み物で水分補給をしたり、滝をバックに記念撮影をしたりと、それぞれが思い思いの時間を過ごしました。全身で自然を感じることで、普段の生活ではなかなか味わえない心身のリフレッシュができたようです。
今回の活動では、普段の施設内での過ごし方とは違った刺激が多く、それぞれが新しい表情を見せてくれました。水の冷たさに驚く子、滝の迫力に目を丸くする子、静かに水の流れを眺める子…。個々の感性が輝く、豊かなひとときでした。
今後もこのように自然の力を活かした活動を通して、子どもたちの感性や心の成長を後押しできるよう取り組んでいきます。
今日も一日ありがとうございました。
虹色 DAYS 井戸
- 2025/08/05
- 虹色DAYS