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活動

SELプログラム(友達や知人をつくろう

  虹色MAXでは主に中高校生の将来的な自立に向けて、主にコミュニケーション能力や社会性を育てるためのための心理教育プログラムを計画的に行っています。
 4月から新しく学校生活が始まりました。また、今春高校を卒業した生徒の多くはさまざまな場で実社会に出て働いています。
 新しい環境で自分から積極的に声をかけることは、対人関係を開始するためにも非常に大切になります。しかし自分から対人関係を築いていくことが苦手な生徒もいます。そこで中高校生が自分から他者との関係を開始するために適切な方法を身につけていくことをこの時期に学習していくことはとても意義があります。


 今日の活動では、人間関係における関係開始のための方法を学びました。新しく人間関係を始めるとき、自分から声をかけるタイプか、声をかけられるまで待つタイプかを尋ねてみました。多くの生徒たちは、「自分は相手から声をかけられるまで待つタイプである」と答えていました。
 新しい人間関係をつくるためには、最初の声掛けが特に大切になります。しかし、緊張したり、話しかけたりすることへの不安があったりしてうまく声かけができないことも多々あります。隣にいる仲間も同じ気持ちであることが分かり少し安心することができました。
 


 「相手への声かけの第一歩、みんなならどうする?」
 そんな時は、最強のオールマイティあいさつ」があります。明治大学の斎藤孝先生によるとその言葉は、「あ、どうも」という言葉です。この言葉に笑顔と軽い会釈をプラスすれば完璧だそうです。
 よくつかわれる言葉ですね。普段、何気なくつかっている言葉に大きなヒントがあるのですね。
  次に、相手に声をかけるときの覚え方のポイントとして「はちのあき」を知りました。
 相手に声をかけるときのポイントは・・・
 【は】・・はっきり言う【ち】・・ちかづく 【あ】・・相手をみる 【き】・・気持ちにあわせる 
 
 


 続いて、学校で学習する場面で、分からないことを訪ねたり、部活動に新一年生を勧誘したりするような場面を選び、ペアでロールプレイを行って、何度か練習をしてみました。何度か練習をしていくうちにだんだんと自然な会話ができるようになってきました。次第に笑顔も増えてきました。すると不思議なことに会話の最後に「ありがとう」という言葉が添えられるようになりました。


 参加した利用者生徒からは、「僕は、今日の学習をやって、初対面の人でも、緊張して、声が小さくなったりするかもしれないけど、できるだけ相手に届くように喋ったり、優しく声掛けをすることが大事だということがわかりました。」と感想を書いていました。
 多くの生徒が今日の学びをこれからの生活に活かしていこうと思ったようです。
   
  今日も一日ありがとうございました。  虹色MAX  公認心理師 成瀬
 


2024/04/15
虹色MAX

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