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お知らせ

レジリエンストレーニング(6)「苦痛に耐える」

こんにちは!
今日は、レジリエンストレーニング(6)「苦痛に耐える」の活動に取り組みました。
はじめに、なぜ感情のつらさに耐えることが難しいのか考えてみました。
怪我をしたり、頭痛や腹痛などの症状があったりした時、とても痛くて耐えられない!と思っても、病院へ行って治療をしたり、薬を飲んだりすれば、痛みが和らぎますよね。
しかし、なぜ感情のつらさには耐えることが難しいのでしょうか。


答えは、「感情の痛みには体の痛みと同じ脳の回路が使われているから」です。
例えば、足を踏まれたら、その痛みからすぐに抜け出そうという自然な気持ちが働きますが、人生には、すぐに変えられない感情や、まったく変えることのできない状況がたくさんあるため、絶望的な気持ちになったり、困惑したりします。体の痛みであれば、緩和する方法がいくつかあるのに、感情の痛みを癒すには、自分なりの紛らわし方や長い時間が必要になってきます。
パワーポイント資料の答えを見て「今でも思い出して泣けることがある」「自分は、現実逃避してごまかしたな」とつぶやくなど、それぞれが過去の出来事を思い出し、その時の気持ちについて振り返っていました。


今日は、どんなふうに痛みや辛さを緩和するのか、自分をどのように励ましたらいいのかについて体験し、その時の体の変化や思ったことを言葉にする作業をしました。
やり方は、とてもシンプル。息を止めて、どれくらい耐えられるか、時間を計りました。
1回目は途中で笑ってしまったり、集中が続かずに諦めてしまったりなどする姿がありましたが、2回目は、スタートの合図ですぐに静かになり、1分達成を目指して我慢をしていました。
2回目を終えた時「次は2分目指してやってみたい」「1回目は諦めてしまったから」などの声が上がったため、3回目のチャレンジをすることにしました。
 


3回挑戦したことで、つらい時にどのようにして自分を励ましたか明確にできたようです。
みなさんのワークシートには「あと少し!」「ヤバイ!」「頑張れ自分」「できる」「何も言わないで、ただただ集中していた」などの言葉が書いてありました。
今日の活動を通して、脳がつらい感覚や気持ちを避けようとして発する「状況を変えろ!」というサインに気づき、自分がどのようにして耐えようとするのか感じられたようです。

就労に向けて、不快な感情を受け入れ、認めて、切り抜ける間、どのように自分を支え続けていくかを学ぶ必要があります。3年生のみなさんは、自分に合った就労先、進学先を見つけることはもちろん大切ですが、耐える力、継続力をさらにつけられるよう、これからもレジリエンストレーニングに励みたいですね。
 


今日も一日ありがとうございました。

DAYS・MAX
古田

2022/10/17
虹色DAYS

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